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研究 アーカイブ

ひさしぶりだねぇ~

1日、土曜日、加藤さんは私に、

ひさしぶりだねぇ~

とにこやかに言って下さった。

加藤さんとは、1年ぶり、昨年の日文協のシンポの後の竹田師匠とのジュンク堂での対談「日本のロックを批評するということ」以来である(その模様はこちら)。

加藤さんは親しみを込めて言って下さった。だからとても嬉しかった。
しかしその一方で、私は「自分は今まで何やってたんだ?」と思った。まだ加藤さんの前にきちんと立てていない自分を思った。きちんと立ちたいと思った。

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加賀文庫

12月2日

都立中央図書館加賀文庫蔵の『匠家必用記』を見に行く。

ビンゴ!

これまで見た本は、ある挿絵のある人物の顔が欠けていた。

「先生、ここの女性の顔が欠けています」と学生が言っていた。

果たして加賀文庫蔵本はこの女性の顔が、髭まではっきり描かれていた。

髭まで???

そうそれは女性ではなく男性だったのである。

調査の甲斐があった。

喜びを胸に、新幹線に間に合うべく、ダッシュで図書館を後にした。

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日本文学協会第67回(2012年度)大会・続

日文協大会の続き。

レジュメから加藤さんは本領を発揮されていた。
噴水の譬喩も絶妙だった。さらに最後にこう書かれていた。

そこを見誤ったら、学生、生徒が気の毒だ。それが、国語教育の自戒であるべきだろうというのが、この場に提出してみたかった私の考えです。

これはつまり、「あなたたちに教えられている学生、生徒が気の毒だ」ということである。もちろん加藤さんはそう明言されている訳ではないが、そう読まないと加藤さんを呼んだ意味がない。

国語教育のシンポジウムの怖いのは、パネラーが普段どのように学生(生徒)に語りかけているかが露わになることである。授業と講演は違うという言い訳は通用しないのである。さすがに加藤さんは、こういう授業をされているのだなあという、熱意の籠もった講演をされた。その言葉は確実に他のパネラーにも届いていたことは、その表情が物語っている。

「その理論に刺激を受けたら、それに抗え!」と加藤さんは言った。川の流れにのって下っていったら、その人の力が十二分に発揮されない。川の流れに抗っているときにこそ、その人の力が発揮できる。持っている力を十二分に発揮できないような仕事の仕方をしてはいけない」と。これには参った。自分は知らないうちに楽していたのではないか、そう思った。

シンポジウムの最後の方で、「(ここは)スターリニズムみたいだ」と言い放った、加藤ゴジラ。圧倒的な存在感だった。この大会の記録が載る「日本文学」は必読だ。

それでもフロアには結構共感者がいた模様である。西、竹田、加藤と三年連続で呼んだ意義がこれからどういう形で展開するのか、とても楽しみだ。

盟友山内さんも来られていた。終了後、3人でお茶。
院生時代、私はを加藤さんのひとことで救われた。このことは大分前にブログにも書いた(こちら)。今回また私は加藤さんに救ってもらったかも知れない。

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日本文学協会第67回(2012年度)大会

日本文学協会第67回(2012年度)大会に行く。

—————————
国語教育の部
テーマ〈第三項〉と〈語り〉――ポスト・ポストモダンと文学教育の課題――
シンポジウム
喜谷暢史氏(法政大学第二中・高等学校)・十九日間の〈物語〉から〈小説〉へ――村上春樹『風の歌を聴け』再読―― 
丸山義昭氏(新潟県立長岡大手高等学校)・〈物語〉の〈語り〉、〈小説〉の〈語り〉――『走れメロス』を例に――
加藤典洋氏(早稲田大学)「理論と授業――理論を禁じ手にすると文学教育はどうなるのか」

討 論    司会 相沢毅彦・川嶋一枝
—————————
一昨年の西研さん、昨年の竹田青嗣師匠に続いて、今年は加藤典洋さんの登場である。思えば院生時代、ポストモダン・テクスト論に走る日文協を横目に、自分のまわりの人たちに、特に竹田師匠の話を熱心に語っていた。「お前の話は10年遅れている」と非難されながら。ある人には、「こういう論文書いたら載せてくれるのに、それをやらないなんてバカだ」と言われた。
しかし当時の私に彼らを納得させられる力もなく、「お前ら10年後に同じ事言えよ」と思うのみであった。当然のごとく私は日文協には入らなかった。私が入会したのは、ずっと後、大学に専任の職を得てからであった。

そんな私にも、数年前委員という役割がまわってきた。委員にはシンポジウムで呼びたい外部の方などのアンケートが来た。私はどうせ無理だろうと思いながら、竹田青嗣や西研の名前を書いていた、と思う(ほんとうはよく覚えていない)。はっきり覚えているのは、内田樹さんである。内田さんが来て、レヴィナスの他者論をきちんと説いてくれれば、きっと通じる人もたくさんいるに違いないと思ったからである。私の意見がどのくらい効果があったのか知らないが、果たして内田樹さんはやってきた。それは2007年11月25日だった。だが内田さんは武道的感性によって、瞬時に場の空気を感じ取られ、対立を生まず、いい空気のシンポジウムにされた。その時のことをご自身がブログに書いておられる(こちら)。つまり内田さんは、「日本の文学研究は「主体が語る」という近代主義のパラダイムから「他者が語る」というポスト・モダンのパラダイムにしっかり移動中のようである」ことに「びっくり」されたものの、このブログに書いてあるような話を「したわけではない」のである。もっとも当日出席した私の記憶によれば、そういう話をされたと思う。しかし分からない人には分からないように、分かる人には分かるようされたのであった。それは内田さん一流の場の創造だった。

さて、それからしばらくして、一昨年、西研さんが登場された。このときは私は委員でもなんでもなかったので、全くの無関係であった。このときの西さんの素晴らしい講演についてはこちらに書いた。西さんは内田さんとはまったく違う仕方で、その場を作り上げられた。まさしく圧巻であった。

そして昨年は竹田師匠が登場。そのときの模様はこちら。竹田師匠はまた、竹田師匠でなければできない仕方で、シンポジウムを仕切られた。

西、竹田ときて、今年満を持して登場されたのが、加藤典洋さんである。

ちょっと長くなったので、続きは明日。

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原稿(続)

今日も授業がないので、ひたすら原稿を書いている。だからブログのネタがない。

ただいま奮闘中!

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原稿

先週と今週の水・木は補講日となっていて通常授業がないので、ひたすら原稿を書く。既に締め切りが過ぎている。しかもだいぶ。いつもは締め切りを大幅に遅れることはないのだけれど、この仕事だけはちょっと事情があって大幅に遅れている。筆は遅々として進まないが、しかし約束は約束であるから、きちんとやり遂げねばならぬ。という訳で、目下奮闘中です。

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卒研

学部生の卒研もいよいよ大詰め。12月6日が提出である。
今年はじめて卒研指導をしたが、ほんとうに勉強になった。
しかも工学部建築・都市システム学系の専門の卒研である。
論文というものの考え方から、研究手法、研究目的、「業界」の常識など、全く違うのである。
それら全てを含めて、ほんとうに勉強になった。

しかし何より勉強になったのは、「教育」ということである。

とても素晴らしい研究をし、そてもすばらしい卒論を書いた学生がいる。私はほとんど何もしていない。おそらく私が余計なことをしたら、その論文は出来なかったであろう。私はただ毎週、その学生の報告を聞いて、思いついたことを好き勝手言っていただけである。これが「オーバーアチーブ」というものだろう。私はそれを狙った訳ではなかった。ただ結果としてそうなっただけである。もうすぐ完成。とても楽しみだ。

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西宮まちたび博2012

「西宮まちたび博2012 神戸女学院大学を知る! W.M.ヴォーリズの遺したスパニッシュミッション建築堪能」に参加。


旗を持った方が案内して下さいます。


紅葉が綺麗です。


図書館


「真理への道は螺旋階段の如し」だそうです。

にこにこして、真理への道に背を向ける彼女。さすがです。


この方は、ここにきても武道の研究のようです。


岡田山弁当をいただきました。


廊下も素晴らしいですね。


女子大生???

お陰様でヴォーリズ建築を存分に堪能致しました。

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DVD岩瀬文庫の世界 vol.1

全然知らなかったのであるが、昨日岩瀬文庫に行ったら、DVD「岩瀬文庫の世界」なるものが発売されていた。早速購入。こういうDVDが作られるのはとてもいいことだと思う。ぜひどんどん続編を出してもらいたい。

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村上文庫と岩瀬文庫

研究室の学生と、刈谷市中央図書館村上文庫と西尾市岩瀬文庫に調査に行く。

まずは、村上文庫。

いい調査ができた。

続いて岩瀬文庫へ。

こちらも充実した調査が完了。

予想をはるかに超えた調査時間となった。

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