ホーム > 過去ログ > 2013-01

2013-01

三島へ

今日は授業が終わって、三島へGO。
Z会さんへお邪魔した。

11月の国語力検定の結果について打ち合わせに行ったのである。
なかなか興味深い結果が出た。
何よりも、普段私たちが感じていることが、かなり正確に結果として出たように思う。
しっかり練られた問題だったからだろう。

詳細な分析についてはそのうち報告会があるのでそこで報告することになるが、最もクリアになったのが、「国語力」とTOEICの関係であった。英語の教員もよく「国語ができない者は英語もできない」とおっしゃるが、これが非常にはっきりした形で出たのである。

誤答分析もとても興味深いものであった。国語の問題というのは、「こう考えるとこれを選ぶ」「あの言葉に引き摺れるとこれを選ぶ」というように選択肢が作られている。したがって、どの選択肢を選んで間違ったのかを見れば、解答者がどのように問題文を読んだのかがおおよそ分かるのである。この分析も見事で、普段私が各所で力説している本学学生の特徴と驚くほど一致していた。

全ての基礎は国語である。多くの人はそう考えているが、そのことが今回数値として出たことは意義がある。数値しか信じない人に対しても、対話の通路が開かれたことを意味するからである。

って、ほんとうはそんな人とは対話したくないんだ。ほんとはね。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

物語を紡ぐ

今日の日本語法は教室の前と後ろに分かれて、呼び掛け練習。

その中で、一人ずつ物語を紡ぐゲームをやった。

昔、昔、あるところに一人のお爺さんがいました。お爺さんが道を歩いていると、道の真ん中に大きなキャベツが落ちていました。

と私。

その後は学生全員によって、しかも教室の端まで聞こえる大声で、物語は展開してゆきました。

かなり盛り上がりました。

めでたし、めでたし。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

講座:ヴォーリズ建築の魅力

NHKカルチャーの講座「ヴォーリズ建築の魅力~建築家ヴォーリズと満喜子の歩んだ時代~」を聴講。
講師は一粒社ヴォーリズ建築事務所の芹野与幸氏。

これまでのヴォーリズ建築の話とはまったく違う、時代背景、とくに人間関係の話だった。「これも建築の魅力なんです」とおっしゃった。その通りである。ますますボーリズが魅力的に思えた。

小林秀雄、白州正子、白州次郎など、ヴォーリズとは無関係に興味をもっていた人たちがこんなところで繋がっているとは。
非常に新鮮で、興味深いお話だった。

講座の終了後は、「旧神戸ユニオン教会(現フロインドリーブ)」でお茶。

これまた楽しいひとときだった。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

山崎文庫の調査

今日は大阪府大山崎文庫の調査。
親友の西田くんとも会えた。
図書館の方も、とても親切に気持ちよく対応して下さった。
ほんとうに有り難い。

今回は俳諧伝書を中心に調査した。山崎文庫には、ペン写も含めて、結構伝書が所蔵されているのである。伝書などというものはいかがわしいもの、という時代にあって山崎喜好は、伝書も集め、読んでおられたのである。このことは注目しておくべきことである。というのも、以前「支考俳論の語られ方ー田岡霊雲と大西克礼」(『連歌俳諧研究』114号)に書いたが、大西の『風雅論』が刊行されたとき、井本農一によって、辛辣な書評が書かれた。それは、「美学者」の仕事としてはまあいいけれども、「国文学徒の立場」から見る限り、文学史の「現実」をかけ離れており、あまりにも「空虚」だというものであった。支考の虚実論が正面から論じられていたことも井本は批判した。「支考の俳論を蕉風の中心的俳論であるかの如く取扱はれたのは如何であろうか」と。井本は、当時の俳文学研究における常識を根拠に、『風雅論』には多くの事実誤認と方法論的誤りがあると指摘したのである。

しかしその前月、山崎によって『風雅論』を高く評価した書評が出されていた。曰く、「俳諧の殆どあらゆる面は豊富に、縦横に論じられてあり、のみならず適宜な解明が施してある本書はどれほど私たちの思考に多くの糧を供給してくれることであろうかと思う」と。

井本の主張が当時とその後の俳文学研究の主流であったことは、その後の俳文学研究において、『風雅論』がほとんど顧みられることがなかったことからも分かる。

私が拙稿を書いたとき、なぜ山崎が『風雅論』を評価できたのか、不思議に思い、山崎に興味をもった。今回、その一端を垣間見ることができた気がした。芭蕉以降の俳諧を考えるとき、支考と蝶夢、そして伝書は不可欠なのでるが、そのいずれも山崎文庫には揃っているのである。

山崎の頭にあった俳諧史を今一度見直してみたいと思った。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

研究室の新しい仲間

一昨日、来年度4年生で、私の研究室に配属される学生が決まった。
1名。

ありがたいことに希望者が2名いたので、そのうちの1名である。
できれば2名とも来てもらいたかったが、きまりだから仕方ない。

外れた学生さんには、ほんとうに申し訳なく思う。

一方、決まった学生さんは、今から楽しみである。

どんな刺激を与えてくれるだろうか。
いろんな可能性にチャレンジしてほしい。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

『匠家必用記』2校

今日は武道部の後、『匠家必用記』の2校。

あれだけの直しを完璧にやって下さる。

いつもながら印刷所の方に感謝である。

18時半からハヤシさんの激励会があるのでそちらに向かう。

こちらもいい会だった。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

打ち合わせ

午前中、新潟のある会社の方が来られて打ち合わせを行う。

以前いくつか教材を購入したので、ご訪問いただいたのである。

新潟に拘って、そこから全国に展開しているという。

素晴らしいことだと思う。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

自宅残り本搬出

今日は自宅の本の残りの搬出。

とりえず無事終了。

あとは倉庫。

これは2月の予定。

現在「4000冊を越えている」とメールあり。

妻と子どもの本はのけてあるので、私の本だけなのであるが、一体何冊あるのだろう。

自分でもわからない。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

発声・朗読練習

昨年に引き続き(おまけ)、矢田部駿一先生をお招きしての発声・朗読練習。
日本語法2(C)の中で行ったが、特別参加の方も多数来られて、教室は満員。


満員です


姿勢を正しく…。

今年も非常に楽しい講座だった。
受講された方が、わずか1時間で全く違う「声」になったののである。
みなさんも自身でそれを実感されたようだ。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

輪講

今日は久しぶりの輪講。

ニシクボくんと二人なので、竹田師匠の本を読んだ。

久しぶりの竹田節。

やはり深くて分かりやすい。

  • コメント: 0
  • トラックバック: 0

ホーム > 過去ログ > 2013-01

カレンダー
« 2013 年 1月 »
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最近の投稿
最近のコメント
カテゴリー
アーカイブ
リンク
中森康之研究室
武道部
俳文学会
現象学研究会

ページトップに戻る